HIS紹介

HIS誕生の経緯
1992年9月の設立まで北海道札幌にはイスラーム関係の団体はもとより、礼拝施設もありませんでした。当時の在札ムスリム達は不安の中に生活していたと思われます。

そんな頃にムスリマである「カディーシャ」という一人の少女が亡くなりました。
イスラームでは亡骸は火葬せずにそのままの状態で土葬します。(説明は後述)
彼女のことをきっかけに9月13日正式にHISを設立しました。

HISは彼女の亡骸を土葬する為に協力しました。
当初彼女の亡骸は母国に高い航空輸送で送られることになっていました。
しかし、北海道でも土葬できる場所があるという情報が入りました。

しかし、日本の法律・文化とイスラーム文化の相違によって、多くの問題に直面することとなりました。しかしこの時点でHISのメンバーにはそういった手続きの経験や参考となる情報を持たず彼女の埋葬場所を探すのに相当の時間がかかることになりました。
(この時のHISの無力がどうか赦されますように)
当初予定していた航空輸送でも問題が生じました。航空会社からの連絡により特別な遺体の保存処置をしなければ空輸できない事が判明しました。
彼女の亡骸を早く母国に返す為にも、無理をしてでも実行すれば良かったかもしれません。
しかし、そうすることは多くの人々の心に癒しがたい深い悲しみを残すことになったでしょう。

その後ついに、北海道余市市内に埋葬場所を見つけることが出来ました。
早速HISは埋葬に必要な書類作成・手続き、埋葬料(30万円)を準備しました。

しかし、埋葬場所の所有者達から埋葬予定時刻の2〜3時間前に埋葬中止を求められました。
彼らによると、埋葬料金は仲介業者ではなく我々が決めるものだと言うことでした。
彼女の埋葬に既に集まった人々は彼らの事務所で4時間も待つこととなりましたが、アッラーは待つ人達全員に忍耐を与えてくれました。
ところが埋葬手続きは進まず週明けの月曜日まで連絡を待たなければならなくなりました。

この事態にHIS関係者の心は傷つき、失意と絶望の中彼女の亡骸をドライアイスに埋めともに帰途につきました。
埋葬場所所有者から連絡が来ました。土葬は許可せず、埋葬費用は170万円です。と
深い悲しみにいる私たちに更に悲しみが足されました。

カディーシャが息を引き取ってから8日目、HISは「カシワラ」という男性を知り連絡しました。彼に状況を説明すると、彼は理解してくれ、また、埋葬場所も提供するのですぐにでも彼女の亡骸を彼のもとへ送るように言いました。しかし余市のことがあった為HISとしては懐疑的でした。彼には失礼でありましたがまず埋葬にかかる費用や条件をHISに提示するように依頼しました。彼は最初憤りがあったようですが、私たちの心の状態を理解したのか、心配無用であるので言われたとおりに行動しなさいと諭されました。

HISは後に彼が「ユサフ・カシワラ」というムスリムであることを知りました。
(私たちの問題を解決してくれたカシワラ氏にアッラーのお恵みがありますように)
私たちは彼に言われたとおりにカディーシャの父と遺体を東京へ送り出しました。
そして迎えに来てくれていたユサフ・カシワラと無事会うことが出来ました。

彼女の亡骸は無事、山梨県にある土葬の墓地に眠っています。
この一連の経験はみんなの心に傷も作りましたが、アッラーのお導きとユサフ・カシワラやその他の人達の協力により乗り越えることが出来ました。
HISは当時の経験不足をこれからも悔いて忘れず、アッラーとカディーシャの遺族の許しを請い続けるでしょう。

これらの出来事によって、HISは国籍や人種を越えたムスリム同士の結束を強め、アッラーとクルアーンの元に礼拝所に集い、共同体を作ることの必要性と重要性を学んだのです。


HISは、北海道在住のムスリムのための団体です。
イスラームを信仰する方で、まだ当団体の活動に参加されていない方は、どうぞ会員となってください。そしてこれからも、HISのウェブサイトをご訪問ください。
予定されている講演などの催し物に関する最新情報を随時更新しています。
注意: HISは、ムスリムの人々のために様々な催し物を企画し、世界で天災が起きた場合には寄付を募りますが、完全なる非政治団体です。

(英語サイト文書を日本語訳しました。一部意訳修正有)